エヴァンゲリオンの謎考察 【アダム・リリス・リリンの正体】 【人類補完計画、ゼーレ・ネルフ、セカンドインパクト】【ヱヴァ考察】
エヴァ作品の魅力の一つに、大人向けの難解なストーリー展開や、数多くの謎が複雑に絡みあって出来ているために、考察や想像の幅が非常に広がるといった点があるかと思います。
(実際、そういった事が話題となって、90年代のエヴァフィーバーに繋がった部分もあると言われています)
また、それにともなって、エヴァ作品では、数々の専門用語が頻出しており、それらがストーリーの複雑性の一端を担っています。
というわけで、今回の記事では、エヴァンゲリオンのTV版・旧劇場版・新劇場版にて出てくる専門用語の一覧と、その意味解説をしていこうと思います。
【今回解説していく用語一覧(解説順)】
- 第3新東京市
- ジオフロント
- NERV(ネルフ)
- Gehirn(ゲヒルン)
- SEELE(ゼーレ)
- 人類補完委員会
- セントラルドグマ、ターミナルドグマ
- MAGI(マギ)システム
- EVAシリーズの正体
- 使徒の正体
- アダム
- リリス
- リリン
- セカンドインパクト
- サードインパクト
- 人類補完計画
- 死海文書、裏死海文書
- ATフィールド、アンチATフィールド(リビドー、デストルドー)
- ロンギヌスの槍
- 生命の樹(セフィロトの樹)
- 白き月(アダムの卵)、黒き月(リリスの卵)
- ファーストインパクト
- ガフの部屋(扉)
【新劇場版にのみ出てくる用語(以下、解説順)】
- WILLE(ヴィレ)
- ヴンダー
- バチカン条約
- DSSチョーカー
- ニアサードインパクト
- カシウスの槍
- バラルの扉
- ネブカドネザルの鍵
- アダムス
では、順にまとめていきます。
新世紀エヴァンゲリオンの用語集 & 謎解説まとめ ~アダム・リリス・リリンの正体や、ネルフ・ゼーレ・人類補完計画の全貌
まずは、新世紀エヴァンゲリオン・旧劇場版(Air/まごころを、君に)にて出てくる用語集を、以下にまとめてみました。
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「第3新東京市と、ジオフロント」
芦ノ湖 北岸(あしのこ ほくがん)付近に位置する架空の都市で、本作の舞台である。
(芦ノ湖 : 神奈川県の箱根に位置する町)
セカンドインパクトによって東京が壊滅し、首都は長野県松本市に移された。(これが「第2新東京市」である)
その後、
使徒迎撃用に建設された都市が「第3新東京市(2015年の完成)」で、都市内にあるビルは地下空間に収納可能で、ミサイル等の武器やEVAシリーズをサポートする武装、電源なども多数設置されている。
そして、第3新東京市の地下にある地下空間が「ジオフロント」である。(直径6km、高さ0.9kmの巨大空間)
このジオフロントの中央部に「ネルフ本部」がある。
そして、この「ジオフロント」には重大な秘密があり、それが以下。
ジオフロントは、人間が一から作り出したものでは無く、46億年前に地球に衝突した「リリスの卵(黒き月)」である。
この「リリスの卵」を発見した人類(ゼーレ)が、その内部に「ネルフ本部」を作ったりして、「ジオフロント」と呼ばれるようになる。
(「リリス」や「リリスの卵(黒き月)」についての解説は後述しています。)
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「NERV(ネルフ)」
特務機関NERV : 使徒の殲滅を主要任務とする組織で、汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオンを保有している。
本部は第3新東京市の地下空間(ジオフロント)に位置し、総司令官はシンジの父:碇ゲンドウ。
また、米国に第1・第2支部、ドイツに第3支部もあり、その他に世界各国に支部を持っている。さらに、長野県松代(まつしろ)の第2実験場など関連施設も数多く存在する。
一方、この組織の裏の顔として、上位組織である秘密機関:ゼーレの指示によって、「人類補完計画」を遂行するために、NERVの一部の人間が裏で動いている(ゲンドウら、上層部の一部)
(一般のNERV職員達は、この事実を知らない)
また、
ネルフのロゴマークについて(以下)
上記は、ネルフのロゴマークの移り変わりを現しています。
一番上は、TV版・旧劇場版のマークで、2つ目が新劇場版(序・破)のマーク、そして3つ目が、「Q」のマークになります。
まず一番上は、NERVの文字に、「イチジクの葉」が表示されています。
この「イチジクの葉」は、旧約聖書(創世記)から引用されていて、神の忠告を無視したアダムとイブが「禁断の果実(知恵の実)」を食べたことによって、二人は知識・知恵を得て、羞恥心から裸でいることを恥ずかしいと感じ、体を隠したと言います。その時、体を隠すのに使われたのが「イチジクの葉」なわけです。
上記から、このマークは「禁断の果実」を食たことによって、知識・知恵を得た人類の進化の象徴。そして「葉」が半分なのは、もう一つの「生命の実」が残っているということを現しているのでしょう。
(旧約聖書では、「知恵の実」と「生命の実」の両方を食べることで、神に等しき存在になれると言われている)
そして、二つ目のマークに追加されている「りんご」
おそらく、りんごの形が、上記の「禁断の実」の形に似ているということから、コレが追加されています。
そして、三つ目のマーク。
一つ目のマークが、バラバラに破壊されたような感じになっていますが、これが何の意味を現しているのかは不明です。
ただ、左下の4つの文様(古代文字のようなやつ)に関しては、ネット上では「使徒封印用呪詛文様」のようなモノと言われており、「4つ」というのが、セカンドインパクトを起こした4体のアダムスを現しているのではないかと・・・
(アダムス(新劇場版にのみ登場)については、後述しています。)
また、マークの下に記載されている文字 : 「GOD’S IN HIS HEAVEN. ALL’S RIGHT WITH THE WORLD.」
これは英国の詩人:ロバート・ブラウニングの詩編に登場する言葉から引用されており、高畑勲監督の名作アニメ:『赤毛のアン』最終回のサブタイトルにもこの言葉が使われているそうです。和訳:「神は天にいまし すべて世は事もなし」
意味としては、「神が天にいらっしゃり、世の中には何の事件も起こらない。」という一種の理想郷を詠ったものらしいです。
また、
NERV(ネルフ)という単語は、ドイツ語で「神経」を意味しています。
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「Gehirn(ゲヒルン)」
本編ではあまり出てくる言葉じゃないですが、ネルフの前身組織を指しています。
使徒に関する調査を主としていて、ゲンドウや冬月、赤木リツコの母親等が構成員で、このゲヒルンを元にのちに「ネルフ」が誕生します。
ちなみに、「Gehirn(ゲヒルン)」という単語は、ドイツ語で「脳」という意味らしい。
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「SEELE(ゼーレ)」と「人類補完委員会」
SEELEは、NERVの上部組織とされる国際的秘密結社
古来より世界を裏で牛耳ってきた組織で、ネルフや国連をも支配している。
もともとはユダヤ系の秘密結社であり、宗教的な観点から、現代に生きる人間は進化の結果、不完全で欠陥のある生命体としており、そのため完全な生命体として一から生まれ変わる必要があると考えている。そして、その計画が「人類補完計画」である。
(この考えは、旧約聖書にて、禁断の果実を食べた人類の原罪や、「知恵の実(禁断の果実)」しか食べてない人類の不完全さ。から引用されている)(旧約聖書では、「知恵の実」と「生命の実」を両方食べる事で、神に匹敵する生命体になれると書かれている。)
ゼーレは、この「人類補完計画」を、「裏死海文書(謎の預言書)」に沿って遂行する組織というわけだ。
(人類補完計画や裏死海文書について詳しくは後述しています。)
また、ゼーレの幹部は全部で12人いて、キール・ローレンツ(ドイツ)が現リーダー的存在です(人物像については謎に包まれている)
(新劇場版では、ゼーレの人数は7名に変更されています。)
また、キールの他にも、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア代表の計:5人がよく登場している。
そして、シンジの母親である碇ユイが、過去にゼーレの一員であった。(その時に、ゲンドウと出会いシンジを生んでいる。)
ちなみに、エヴァ本編では、「人類補完委員会」という組織も出てくるが、これはゼーレとはまた別の組織である。
(第11話の冬月のセリフ:「委員会ではなくゼーレのお出ましとはな。」)
ただ、両方に属している人物もいるので、その辺が間違えやすい。例えば、ゼーレのトップである「キール」は、人類補完委員会では「議長」という立場である。
また、
「SEELE(ゼーレ)」のロゴマークについて。
上がTV・旧劇場版、下が新劇場版のゼーレ・マークになります。
まず、上の「逆三角形に7つの目」のマーク。
こちらは、「新約聖書(ヨハネ黙示録)」から引用されており、ヨハネ黙示録にて描かれている仔羊は、7つの目と7つの角を持ち、「キリストの象徴」・「7つの目は全地に遣わされている神の7つの霊である」等と言われている。要は、神を象徴しているのが、ゼーレのマークなわけです。
また、聖書では、”7” という数字が特別な意味を持っていて、神が世界を創造した日数(7日間)や、世界の破滅(神の怒りによる7つの災い。ヨハネ黙示録)などを現しています。
(新世紀エヴァンゲリオンの本編では、ゼーレだけじゃなく、リリスの仮面にも7つの目が描かれている。また、ゼーレの構成人数は、新劇場版では7人となっている)
そして、
下の新劇場版のマークでは、旧約聖書(創世記)の「禁断の実(りんごの形)」と「イヴに禁断の実を食べるように唆(そそのか)した蛇」が、新たに追加されている。
また、ロゴの中央に記載されている言葉は、
”berm Sternenzelt richtet Gott, wie wir gerichtet”
「星空の上で神が裁く、我等がどう裁いたかを」といった意味で、これは、フリードリヒ・フォン・シラーの詩:「歓喜に寄せて」の一節から引用されている言葉となっています。
言葉から、「神の裁きと人類の罪」について表現されてるのでしょう。
ちなみに、「SEELE(ゼーレ)」という単語は、ドイツ語で「魂」という意味で、
魂(ゼーレ)→脳(ゲヒルン)→神経(ネルフ)といった具合に、繋がっていると思われる。
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「セントラルドグマと、ターミナルドグマ」
セントラルドグマ : ネルフ本部内の中心で、本部の重要施設が集結している。ターミナルドグマ : ネルフ本部の最深部に隠蔽された秘密空間。人類の始祖である「リリス」が拘束されており、使徒の最終目的地とされている。(TV版では、当初アダムとされて思われていた)
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「MAGI(マギ)システム」
NERV本部などに置かれているスーパーコンピュータ(人工知能システム)のことで、本部には「カスパー(CASPER)」・「メルキオール(MELCHIOR)」・「バルタザール(BALTHASAR)」の3つで構成されるオリジナルシステムが設置されている。
(この3つの名前は、新約聖書のイエス・キリストが誕生した時に東方からきた三賢者の名前から引用されている)
エヴァ本編では、この3つのシステムそれぞれに、(MAGIを作り出した科学者である)赤木ナオコの「科学者」・「母親」・「女」の思考パターンが組み込まれている
(赤木ナオコの存命中に完成していることから、脳や魂とは無関係であると思われる。あくまで思考パターンが組み込まれている)
MAGIシステムが完成したのは、2010年のことで、その後、赤木ナオコは謎の自殺を遂げ、娘のリツコがMAGIの管理を引き継ぐ。
(自殺理由は、ゲンドウとの恋人関係の縺(もつ)れが原因?)
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「エヴァンゲリオン・シリーズの正体」
ネルフが保有する、シンジらの乗る汎用人型決戦兵器。
パイロットは、円筒型の「エントリープラグ」に乗って、エヴァとの神経接続によって機体を操縦する。
(神経接続のシンクロ率によって、エヴァとパイロット双方に影響が出て、低すぎるとエヴァは機動せず、高すぎるとエヴァが外的ダメージを受けると、パイロットにも肉体的影響が出る。)
また、使徒と同じ「A.T.フィールド」と呼ばれる防御壁(バリア)を持つことから、使徒に対抗できる唯一の存在とされる。
あとは、エヴァのパイロットは「母親のいない14歳の子供」から選抜されている。
その他、零号機からの各機体の特徴や、なぜエヴァは暴走・覚醒するのか・その正体について、以下の記事にて詳細にまとめているので、良かったら確認してみてください。
→ エヴァンゲリオンシリーズ「零号機・初号機~13号機」まとめ(画像)~EVAの暴走・覚醒や正体(母親?)と、量産型エヴァ
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「使徒の正体」
「第3新東京市」に来襲する人類の敵:使徒。
姿形や能力はそれぞれ異なるが、必ず「コア」と呼ばれる部分があり、それを破壊されると活動を停止する。(新劇場版では、全身が血のような液体に形状崩壊する。)
また、「A.T.フィールド」を持っており、エヴァ以外の通常兵器ではほとんど意味を成さない。
「新世紀エヴァンゲリオン(TV版)」では、第1~18の使徒が存在し、各使徒に対して聖書や宗教上の「天使」の名前が設定されています。
(ラミエルやサキエル等)
各使徒の名前や特徴、使徒が第3新東京市だけを狙って来襲してくる理由や、使徒がどのように生まれたのか・・・その正体については、以下の記事にてまとめているので確認してみてください。
→ エヴァンゲリオンの使徒一覧(第1~18)の名前や正体・画像等のまとめ~サキエル、ラミエル、ガギエル、レリエル、ゼルエル
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「第一使徒:アダムの正体」
アダムは、リリス・リリン以外(人類以外)の使徒の始祖(親)となる存在で、地球上で最も原始的な生命体になります。
なので、人類の敵である使徒の産みの親が、第一使徒のアダムであり、南極でセカンドインパクトを引き起こしたのも、この生命体です。
その際に、「ロンギヌスの槍」によって胎児にまで還元させられ、その後、硬化ベークライトで固められた胎児のアダムが、加持からネルフ本部へ渡り、それを碇ゲンドウが自らの手に吸収し、旧劇場版(Air/まごころを、君に)にて綾波レイの胎内へと渡っていく流れとなっています。
(その後、サードインパクト&人類補完計画が施行されていく。)
(ちなみに、ネルフ本部の最深部:セントラルドグマにて拘束されている巨人は、アダムでは無くリリス(第二使徒)です。)
さらに、初号機以外のエヴァシリーズも、アダムを元にして人類が作りだしたモノであり、(初号機だけは、リリスを元にして作られた)
また、「生命の樹の実」を備えた生命の源の存在ともいわれ、「人類補完計画」の要となる存在となっています。
※生命の樹の実とは・・・旧約聖書から引用されている内容で、聖書では「知恵の樹の実」と「生命の樹の実」を両方食べることで、神に匹敵する存在になれると書かれています。
また、「アダム」という名前も、旧約聖書から引用されており、人類の祖先であり、一番最初に神によって作られた人間といわれています。
アダムとイブ(二人目の人類)は、神の忠告を無視し「禁断の実(知恵の実)」を食べてしまい、これによって、楽園から追放の罰を受けますが、もし仮に、もう一つの「生命の実」を食べることができていれば、神になれていた。といった説が、旧約聖書には書かれています。
また、
最後の使徒:カオルは、「アダムの魂」が入っているとされています。
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「第二使徒:リリスの正体」
リリスは、第二使徒として、月ができた時から地中に埋没していたと言われています。(「黒き月」とも呼ばれる)
ちなみに、実際に月が誕生したのは、誕生説として最も有力な「巨大衝突説」によると、月は、地球がある程度できてきた頃に、地球に巨大な天体がぶつかり、その破片が集まって出来たと考えられ、地球ができたのが、今から46億年前くらいで、月もそれとほぼ同時期にできたと言われています。
というわけで、リリスは46億年前から地球の地中に眠っていたとされるわけで、
(ちなみにアダムは、リリスよりも前に地球に到着しているので、第一使徒といわれ、「白き月」とも呼ばれています。そして、リリス(黒き月)が地球に落下した衝撃(ファーストインパクト)によって、アダムやその子供:使徒は眠りについたと言われています。)
その後、リリスは子供を産んでいき、それが「リリン(人類)」なわけですね。
要は、人類の祖先がリリスに当たるわけです。
そして、リリス(黒き月)が落下したところが、本編の「ジオフロント」なわけですね。ここに、ネルフ本部を設置することで、外部の敵(使徒)から、リリスを隠し・守り・監視していたのです。
(ネルフ本部の最深部に拘束されている巨人が、リリスになります。)
それは、リリスが「人類補完計画」に不可欠な存在で、人類の魂の還り所として必要だったからですね。
ちなみに、中世の伝説では、リリスはアダムのもとを去っていき、ルシファー(悪魔サタン)と交わって、悪魔の子:リリンを産んだとされていて、
この関係性 : 「アダム&使徒 VS リリス&人間」は、エヴァの本編でも踏襲されています。
だが本編では、人間がアダムを利用して、エヴァシリーズを作ったり、人類補完計画を画策したりするので、こんな単純な関係でも無いんですけどね。
旧劇場版(Air/まごころを、君に)で、カオルがセントラルドグマへ向かっている最中、以下のように語っています。
「エヴァシリーズ・・・アダムより生まれし忌むべき存在。それを利用してまで生き延びようとする、リリン。 僕にはわからないよ」ちなみに、「アダムの魂」がカオルの中に入っており、「リリスの魂」は綾波レイの中に入っています。
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「リリンの正体」
上述しているとおり、リリスの子供が「リリン」になり、それは人類を指しています。
(正確に言えば、人類だけじゃなく、アダム&使徒以外の全ての地球上の生物が「リリン」になります。)
そして、同時に第18使徒とも見なされています。
ミサト:「シンジ君、私達人間もアダムと同じリリスと呼ばれる生命体の源から生まれた十八番目の使徒なのよ。他の使徒達は別の可能性だったの。」
本来であれば、地球上で最も原始的なアダムとその子である使徒が地球を支配するはずだったが、
リリス(黒き月)が地球に落下した衝撃で、アダムらは活動を停止してしまい、その後、リリスの子である「リリン:人類」が地球上で繁栄してしまいます。
そして、ずっと活動を停止したアダムの活動を再開させてしまったのが、2000年に人類によるものであり、その影響で「セカンドインパクト」が起きてしまう。といった流れになります。
ちなみに旧約聖書では、アダムとイブを元として人類は繁栄していきますが、エヴァの世界では、リリスと(おそらくルシファー)から人類(リリン)が繁栄していったとされています。
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「セカンドインパクトの真相」
2000年9月13日に、南極で起きた大爆発で、公的には隕石の落下が原因だとされている。
その影響で、地球の地軸が傾き、世界各地を大災害が襲い、津波と水位上昇で地表の多くは水没。日本も四季がなくなり、1年中夏の状態になってしまう。
しかし、セカンドインパクトが起きた本当の理由は、人間(ゼーレ)によって仕組まれたものだった。
当時、碇ゲンドウ含むゼーレによって、アダムより生まれた使徒が覚醒する前に、アダムを卵にまで還元する作業を「ロンギヌスの槍」を用いて行う計画が施行され、その最中にアダムが覚醒してしまい、セカンドインパクトが起きてしまったのだ。
上記計画のため南極に派遣されたのが、葛城調査隊(ミサトの父がリーダー)であり、本来の目的は、ロンギヌスの槍でアダムのATフィールドを中和し、人の遺伝子をアダムに融合させることによって、S2機関の始動実験を行うことだった。
が、、実験の途中でアダムが覚醒してしまい、ロンギヌスの槍にてアダムを封印しようと試みるが、人の遺伝子とアダムは融合を果たしてしまい、アダムによる「アンチATフィールド」によって、南極のほとんどの生物がLCLへと還ってしまう。
この時、ロンギヌスの槍によって、アダムを蛹(さなぎ)の状態にまで還元することができたため、世界中の全人類がLCLへと還ってしまうことは、なんとか免れた。
LCLとは・・・エヴァ機のエントリープラグ内を満たしている液体のことであると同時に、人間が自分の姿形を維持できなくなって(自我境界線(ATフィールド)を維持できなくなって)、液体状態になってしまったときの液体のことを指しています。
第14使徒との戦闘時、シンジの乗った初号機が覚醒し、戦闘後シンジの姿が消え液体状態になっているのが、まさにこの状態になります。(本編では、のちにサルベージ作業によって、無事に元の姿形に戻れますが。)
また、新世紀エヴァンゲリオン・旧劇場版の、サードインパクト&人類補完計画の最中に、世界中の人々が次々と液体状態になっていきますが、これも「LCL(生命の源)」になっているのです。
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「サードインパクト & 人類補完計画」
おそらく、新世紀エヴァンゲリオン最大の謎が、「人類補完計画」でしょう。ストーリー全体を通した伏線となっていて、
TV版25話・最終話、そして旧劇場版の「Air/まごころを、君に」にて、ようやく伏線回収される展開となっています。
ただ、内容がかなり複雑なため、これらを観終えてもいまいち整理できてない人も多いでしょう。(実際僕も、ネット上等で色々と情報収集し、自分なりに整理するのにかなり時間が掛かりました。)
というわけで、順に解説していきますが、
まず、「人類補完計画」の方法と計画内容は、本編で2つのパターンに別れています(以下)
・ゼーレの考える計画・碇ゲンドウの考える計画
(途中までは、両者ともに同じ方向を向いていたのですが、ユイ(ゲンドウの嫁)を亡くして以降、ゲンドウがゼーレを裏切る形で、秘密裏に別の「人類補完計画」を進めていく。)
そして、両者の計画の共通点は、人類の敵である「使徒」を全て殲滅することと、その後、サードインパクトを起こして、世界中の人間の生命のリセット(生命の源であるLCL状態への還元)をおこなう事です。
ここまでは、両者とも計画内容は一致しているのですが、その後については、ゲンドウとゼーレで考え方が違ってきます。
(結局は、どちらも計画も果たされることは無かったが・・)
また、両者の考える「人類補完計画」の内容自体が、旧約聖書のアダムとイブの原罪や、新約聖書のイエスキリストの贖罪などから引用されてる部分が多分にあるため、それらも含めて以下の記事にて詳細にまとめているので、そちらを確認してください。
→ 新世紀エヴァンゲリオンのTVアニメ版+旧劇場版映画「Air/まごころを、君に」のあらすじや25話・最終回等の謎解説&考察
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「死海文書(しかいもんじょ)と、裏死海文書」
まず、「死海文書」というのは、現実にも存在するもので、1947年から1956年の間に「死海」の遺跡キルベト・クムランで発見された写本群のことで、旧約聖書や聖書関連のことが書かれています。
これは、”二十世紀最大の考古学的発見” とも言われており、まだ謎が多いものだとか。
そして、
「裏死海文書」が、エヴァの世界にて出てくるもので、新劇場版では「裏死海文書外典」と呼び方も変わっています。
内容としては、全使徒の名称や、人類補完計画を遂行するための謎の預言内容が記してあるとされています。
ゼーレは、その予言を「シナリオ」として、シナリオ通りに「人類補完計画」を進めようとしているわけです。
(使徒について書かれているのが「死海文書」で、謎の予言が書かれているのが「裏死海文書」と分けられている。という見方もあります)
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「ATフィールドと、アンチATフィールド(リビドーと、デストルドー)」
ATフィールドとは「Absolute Terror FIELD」の略で、普通に訳すと「絶対的な恐怖を感じる領域」といった感じである(ちょっとよく分からないが・・)
エヴァの世界では、一般的にエヴァ機や使徒が使う防御壁(バリア)といったイメージが強いだろう。
だが、
TV版の終盤、カオルは「誰もが持っている心の壁」と言っており、それはエヴァや使徒だけじゃなく「人間」も持ち合わせているものであると。
これが、「ATフィールド」の正体というか本質なわけですね。
人間というのは、「リビドー(生への欲望)」というものをを本能的に持っており、それが「ATフィールド」なわけです。そしてこれらが無くなると、人は、自分の姿形を維持できなくなり、液体状態の「LCL(生命の源)」へと還元してしまいます。
これが、リビドーとは逆の、「デストルドー」と呼ばれる「死への衝動」なわけです。そして、これを「アンチA.T.フィールド」と呼んでいます。
また、「ATフィールド」は、生への欲望だけでは無く、「他人から自分を守るための壁」、「自分と他人を区別する境界線」といった意味合いも含んでおり、
ATフィールドが無くなった世界は、すべての人間が一つになった状態であり(自分と他人を区別する境界線が無いため)
それが、「人類補完計画」の肝になる内容なわけです。
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「ロンギヌスの槍」
新世紀エヴァンゲリオン本編にて、ネルフ最深部にて拘束されている巨人:リリスに突き刺さっているのが、「ロンギヌスの槍」になります。
また、セカンドインパクト時、アダムの覚醒時に使用した槍でもあります。
実は、この槍、上述している「アンチA.T.フィールド」の象徴ともされており、使徒やエヴァのみならずアダムやリリス(生命の源)の活動も停止させることができ、サードインパクト&人類補完計画の引き金にもなったアイテムになります。
また、
ロンギヌスの槍は、新約聖書(ヨハネによる福音書)に出てくるアイテムでもあり、イエス・キリストが十字架に磔(はりつけ)にされ、処刑されたときに使われた槍でもあるのです。その時、処刑執行したのが「ロンギネス」というローマ兵だったために、この名前になります。
これ以降、”ロンギヌスの槍を制するものは世界を制する” と言われたり、逆に手放してしまうと「滅び」が与えられると言われたりしています。
一度この槍で刺されると、死ぬまで血を流し続ける「死」を象徴するものであるとも。
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「生命の樹(セフィロトの樹)」
新世紀エヴァンゲリオンTV版のオープニングの冒頭の画(10個の円を繋ぐように、枝・幹・根が構成された樹)
そして、旧劇場版(Air/まごころを、君に)の終盤、エヴァ初号機が量産機9体に導かれてはるか上空にて、自身に「ロンギネスの槍」を刺したことで誕生したのが、「生命の樹」になります。(これをキッカケとして、サードインパクト&人類補完計画が発動していきました。)
(生命の樹は、10個の円で構成されているため、初号機+量産機9体となっていた模様)
そして、
上述にて何度が言及していますが、「生命の樹」は、旧約聖書からの引用で、「知恵の樹の実」と「生命の樹の実」を食べることで神になれるとされており、人類(アダムとイブ)はすでに「知恵の実」を食べているので、残り「生命の樹の実」だけと。。
また、
新約聖書にて、キリストが処刑された十字架は、そこらへんの木ではなくこの「生命の樹」であり、その下にはアダムが埋められており、キリストから流れ出た血がアダムの骨にとどき、アダムの原罪が償われた、とされています。
(聖書では、アダムとイブが禁断の果実(知恵の実)を食べたことが、人類の原罪とされている。)
ゼーレは、これらの内容を「人類補完計画」に当てはめて、計画を進めているのです。
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「白き月(アダムの卵)と、黒き月(リリスの卵)」
エヴァンゲリオンの世界では、はるか昔(約46億年前)、地球に2つの月が落下したとされ、先に南極に落ちたものが「白き月(アダムの卵)」、そして後に箱根付近に落下したものが「黒き月(リリスの卵)」だと言われています。そして、本来であれば、先に地球に到着した「白き月」のアダムとその子供達(使徒)によって、地球を支配していくはずだったのが、
後に落下した「黒き月」の衝撃によって、アダムやその子供達は活動を停止し眠りについてしまう。。
これによって、「黒き月」のリリスとその子供達(人類)によって、地球は繁栄していくことに。
そして、
現在のジオフロントが、「黒き月(リリスの卵)」そのものなのです。
なので、あの地下空間は人間が一から作り出したモノでは無く、「裏死海文書」の予言によって、この場所を発見したゼーレは、そこに「ネルフ本部」を設置し、最深部にて眠っているリリスを監視し、襲撃してくる使徒からリリスを守ることを役目とした。
これは、旧劇場版のゼーレの発言 : 「まずは、ジオフロントを真の姿に!」という言葉とともに、ジオフロントそのものが「黒き月」となって浮上していき、そこに人類の魂が集まってくるところからも、明らかな事です。
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「ファーストインパクト」
エヴァ本編では、セカンドインパクトについては何度も言及され、サードインパクトも発動するのですが、ファーストインパクトについては、全く言及されていません。
というわけで、気になって調べたところ、
ファーストインパクトは、上述している、約46億年前に地球に「黒き月(リリスの卵)」が落下した衝撃のことを指しているとのことです。
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「ガフの部屋(扉)」
ガフの部屋とは、新世紀エヴァンゲリオン・旧劇場版にて、初号機とリリスが融合し、サードインパクト&人類補完計画が始まり、世界中の人類の魂が集まってきていた、球体の部分のことを言います。
ガフの部屋は、計2つが存在する(以下)
・アダムのガフの部屋 : 使徒の魂が生まれ、使徒の魂が帰る場所
・リリスのガフの部屋 : 人間の魂が生まれ、人間の魂が帰る場所(始まりと終わりの場所)
ちなみに、上述している「白き月」と「黒き月」の、上記2つのガフの部屋は、=(イコール)と認識しておけば良いです。
(厳密には、白き(黒き)月のガフの部屋。といった表現になる)
また、
「ガフの部屋」というのは、「ユダヤの伝承」から引用されており、神の館にある魂の住む部屋のことを意味しており、この世に生まれてくるすべての子供達は、この部屋で魂を授かり生まれてくるとされている。
以上です。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版の用語集 & 謎解説まとめ ~ヴィレ・ヴンダーや、カシウスの槍、アダムスの器の正体について
続いて、ヱヴァンゲリヲン新劇場版(序・破・Q)にて、新しく出てくる用語集を、以下にまとめました。
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「WILLE(ヴィレ)」
新劇場版の「Q」から、新たに登場する組織で、ネルフ壊滅やフォースインパクトの阻止を目的とした組織である。
葛城ミサトが、ヴィレのトップ(艦長・大佐)で、赤木リツコが副長を努め、
伊吹マヤ(ヴィレの整備長)など、元々ネルフに努めていた人達が多数所属している。
また、新キャラとして「鈴原サクラ(鈴原トウジの妹)」もヴィレのメンバーで、シンジの担当医として登場する。
ちなみに、「WILLE(ヴィレ)」というのは、ドイツ語で「意志」と言う意味である。
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「ヴンダー」
ヴィレが所有する艦艇で、正式名称は「AAA Wunder(トリプルエー ヴンダー)」という。
赤木リツコは「希望の船」と呼んでおり、ヴンダーの主機(メインエンジン)には、エヴァ初号機が登載されている。
そのため、エヴァ同様に「ATフィールド」を発生させたり、重力制御システムもあるため、周りの船隊ごと空中に浮かすことも可能で、
さらに、初号機から供給されるエネルギー貫通弾は、「コード4C」のATフィールドをも粉砕する威力を誇っており、その戦闘力は「神殺しの力」と呼ばれている。
「コード4C」 : 使徒のような姿形だが使徒ではなく、敵対するネルフが送り込んできたエヴァ機である。また、冒頭の宇宙戦にて初号機を奪還するまでは、「Mark.09」が、ヴンダーの主機であった。
Mark.09 : 綾波レイ(コピー)がパイロットで、「アダムスの器」と呼ばれているエヴァ機。ちなみに、ヴンダーはドイツ語で「奇跡」を意味し、
ヴンダーのデザインは、庵野監督が以前作ったアニメ:「不思議の海のナディア」に出てくる「Nノーチラス号」という戦艦を元にして作られたそうです。
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バチカン条約
新劇場版から出てきた条約で、一つの国が持てる、エヴァの保有数は3機までという制限が決まっています。
エヴァンゲリオンというのは兵器として強大すぎるので、一国が多く保有して戦力が偏るのを抑止する目的があると思われる。
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「DSSチョーカー」
正式名称 : 「Deification Sutdown System Choker」
通称:「神格化遮断システム」で、エヴァのパイロットの首に付けておくことで、万が一、エヴァが覚醒した場合に、搭乗しているパイロットを爆殺することができる。
これは、「破」のラスト、初号機による覚醒(ニアサードインパクト)からの教訓で、フォースインパクトを未然に防ぐことを目的としている。
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「ニアサードインパクト」
新劇場版「破」のラスト、最強の使徒と言われている第10使徒(TV版では第14使徒)との戦闘によって、覚醒してしまった初号機(シンジ)は、使徒に捕食されていた綾波レイを救い出し、レイと初号機が一つになる。
その瞬間、初号機は「光の巨人(疑似シン化第2形態)」となって、サードインパクトが始まっていくが、次の瞬間には、月面から渚カヲルの乗るエヴァ:Mark.06が飛来し、「カシウスの槍」で初号機のコアを貫いてそれを食い止めた。
こうして、「破」は終わり、次の「Q」へと続いていくわけだが、
サードインパクトが発動して途中、カオルによって止められたため、「Q」では、「ニアサードインパクト」と呼ばれており、
世界の破滅は免れたが、第3新東京市は消滅し、ジオフロント内もかなり荒廃しており、なんとかネルフ本部は原型を留めているといった結果となっている。
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「カシウスの槍」
カシウスの槍は、新劇場版から出てくるアイテムで、「破」の最後に覚醒した初号機を止める役割を担っています。
そして、「Q」にてカオルは以下のように発言しています。
「2つの槍(ロンギネスとカシウス)で世界の修復ができる(破壊と再生という意味だろうか?)」ロンギヌスの槍は「デストルドー(死)」の象徴であります。ということは、カシウスの槍は、その逆の「リビドー(生)」の象徴になるんでしょうかね?
(リビドーやデストルドーについては、前章にて解説しています。)
この辺の謎についてはまだ言及されていません。(おそらく次回作でハッキリするんでしょう)
そして、
新約聖書的にも、カシウスの槍とロンギネスの槍には深い関係があって、実は、イエス・キリストを刺したあとから「ロンギネスの槍」と呼ばれるようになりますが、指す前の名前が、「カシウスの槍」だったのです。
要するに、神の子の血を浴びたことによって、カシウスがロンギヌスへと変更になったという事ですね。
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「バラルの扉」
上記のニアサードインパクト時、初号機が覚醒したことによって、頭上に天使の輪が現れ、空が黒く渦巻いてましたよね。
これが、「バラルの扉」になります。
「ガフの扉」と間違えそうですが、こちらはアダム(白き月)とリリス(黒き月)のみが持つものなので、ガフの扉ではありません。
(実際、絵コンテで「バラルの扉」と記述があったそうです)
ちなみに、「バラル」とはヘブライ語で「混乱」という意味らしいです。
あとは、
疑問なんですが、「Q」の最後(フォースインパクト)の時は、どっちなんでしょうね?
バラル?それともガフ?
カオルとマリが、13号機の頭上を指して「ガフの扉」と言っている様ですが、アダムとリリスはそこには居ないような。。(カオル=アダムの魂が入っているからイイのか?)
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ネブカドネザルの鍵
新劇場版にて、加持がゲンドウに手渡した重要なモノですね。
TV版では、「胎児状のアダム」であったが、新劇場版では「ネブカドネザルの鍵」に変更されています。
加持:「これがお約束の代物です。予備として保管されていたロストナンバー:神と魂を紡ぐ道標ですね」
ゲンドウ:「あぁ、人類補完の扉を開く、ネブカドネザルの鍵だ」
以降、「ネブカドネザルの鍵」という名前は、本編にて出てきないので、正体は謎に包まれていますが、おそらく次の最終回にて出てくるのでしょう。
ちなみに、「ネブカドネザル」とは、実在の人物名で、新バビロニア王国の2代目の王だそうです(在位 紀元前605年 – 紀元前562年)
また、ネブカドネザル2世は、旧約聖書の中にも「ネブカドネツァル」として現れているとか。
(ググッてみましたが、特にエヴァの世界の「ネブカドネザルの鍵」の謎のヒントになりそうな情報は無かったです。)
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アダムス
新劇場版にて、セカンドインパクトを引き起こした「4体の光輝く巨人(コアらしき球体と、頭部に光の輪を持つ)」が、アダムスと呼ばれています。
(それぞれが、1本ずつ槍も持っている(ロンギネス?カシウス?))
ちなみに、TV版・旧劇場版では、セカンドインパクトを引き起こしたのは、「アダム(1体の光輝く巨人)」であるため、この辺の重要な設定が変わっている模様。
(アダムの複数形だから、アダムスとなったと予測できる。)
また、
「アダムスの器」や「アダムスの生き残り」というワードも出てきており、
「アダムスの器」 : Mark09(綾波レイがパイロット)が、こう呼ばれている。Mark09は、全身にコアがあり、頭部を破壊されても倒れることはなく、変形や頭部の再生も可能という、かなり特殊なエヴァシリーズで、また、ヴンダーの「本来の主機」である。マリ:「ゼーレの暫定パイロットさん、アダムスの器になる前にそっから早く出た方がいいよ。」
「アダムスの生き残り」 : 13号機(シンジとカオルのダブルパイロット)が、こう呼ばれている。この機体についても、ダブルエントリープラグ式のところから、通常のエヴァとは異質となっている。マリ:「覚醒したようね、アダムスの生き残りが。」
あとは、
「アダムス」の位置づけにも謎が残る。
新劇場版では、カオルが第一使徒となっているため、アダムスは使徒としてカウントされていない存在と推測できる。(使徒よりも上位の存在だから?)
ちなみに、TV版では、アダムが第1使徒で、カオル(ダブリス)が第18使徒という位置づけになっている。
もちろん、カオル自身が「アダムス」という説もあるが、最後に第13使徒に格下げされている点からも、個人的にはちょっと違うかなと思っている。
なので、アダムスは使徒よりも上位の存在としてカウントされていないという説が、最も有力なのではと思っています。
まぁ、それも次の最終回にて明らかになることでしょう。
以上です。
※今回、エヴァンゲリオンの用語集をまとめる上で、参考にしたソース。
・各エヴァシリーズのwiki
・エヴァンゲリオン ファンサイト
最後に・・・エヴァンゲリオンTV版・旧劇場版の結末や、新劇場版の新設定や難解ストーリーの考察
冒頭に述べた通り、エヴァンゲリオンのストーリーは非常に難解な部分が多く、謎や伏線も非常に多いのが特徴です。
特に、ストーリーの結末部分にあたる「人類補完計画」については、多くの考察や推測・想像記事がネット上にあがり、話題となっています。
そして深く考察すればするほど、神話や宗教・心理学の内容を引用していたりと、物語の奥深さが伺え、(特に、旧約聖書の内容が多かった)
それがまた、考察や推測の幅を広げています。
また、新劇場版が始まると、旧作とは違った新たな展開や、新たなキャラクター・使徒・設定などが増え、よりストーリーの複雑性はあがっています。
特に「Q」については、世界観や根本的な物語の構図から違いが生じていて、
実際、僕がが初めて「Q」の冒頭シーンを観た時に、「これ、本当にエヴァ?」って疑いたくなるほどの違いでした。
(物語のループ説なんかも話題になっていますしね。)
というわけで、エヴァンゲリオンのTV版・旧劇場版の結末や、新劇場版の複雑な展開や設定についての、考察 & 解説記事を、以下にまとめているので、良かったらこちらも確認してみてください。
引用元 筆者:ゆとり
https://yutori-kun.com/anime/evangelion-glossary-4424/
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