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エヴァンゲリオンの世界設定と世界観:|| 【ヱヴァ考察】

2019年12月13日

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【2017/8/7更新】エヴァンゲリオンも初めて放送されてから約20年が経ちます。監督の庵野秀明氏も「シン・ゴジラ」の公開も終わり、新劇場版の最終作とされている「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」にも着手しているという話もあり、エヴァの話題で持ちきりになる日が早く来ないかとワクワクします。

そこで、2015年夏頃に【エヴァ無号機TV放送記念】と勝手に称して、非常にわかりにくいエヴァの世界設定についてのなるべく分かりやすくまとめてみましたので、その内容を一気にご紹介したいと思います!

 

エヴァの世界と現実の差異

新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd(セカンド)

そもそもエヴァンゲリオンの世界って、現代の日本のように見えるものの、微妙に異なっています。

基本的には、地球という星が存在し、日本国が主な舞台となって話が展開していることで間違いありません。しかし、割とすぐ気が付く範囲でも、下記のように現代の日本(地球)とは環境が異なっています

  • 東京都ではなく第3新東京市となっている
  • 季節は常に夏で、登場人物の制服は夏服
  • 海は赤く、海洋生物はほぼ全滅している(新劇場版のみ)

また、漫画・アニメだからとあまり気にしない人もいるかもしれませんが、設定もかなり疑問に思いませんか?アニメ版第壱話で、いきなり使徒が攻めてきて、エヴァンゲリオン初号機が登場します。そこから怒涛の如く話が進むんでいくので、もはや大前提の部分があまり気にならないのかもしれないですが(笑)

例えば、この辺って気にならないでしょうか。

  • 第壱話に登場した使徒が、なぜか第3使徒(サキエル)であること
  • エヴァを操縦できる人間は限定されていること
  • 話によく出てくるセカンドインパクトって一体何なのか
  • 使徒はなぜ第3新東京市を狙い撃ちしてくるのか

他にも色々気になる点はありますが、エヴァンゲリオンの世界設定はかなり奥深いです。

エヴァの設定や世界観は作品を一度見ただけでは理解できない

私も充分考察が済んでいる訳ではないのですが、これまでアニメ版・劇場版・ゲーム・新劇場版と見て、ゲームもやって、本やWebの情報を色々と見てきました。

しかし、公式の情報が多くなく、完全なるエヴァの世界設定って分からない部分が多いんですよね。そのため、考察をする人が多数いて、その考察をもとに「この設定・世界観・ストーリーで合っているだろう」という合意形成が出来ていました。

ただ、かなり詳しくまとめている方はいるものの、わりと情報が散らばっているのが現状です。あと、エヴァ初心者が読んでも、話が断片的だったり、ある程度の前提知識を求められるため、分かりにくい部分が多いかもしれないと感じました。

だから、初回放送から20年経った今でも「エヴァは難しい」「よくわからない」と言われてしまうのだと思います。

そこで、実際のエヴァンゲリオンの中の話と、これまで多くの方がされた考察や自分なりの考えを含めて、「エヴァンゲリオン第壱話より前の世界設定」をまとめ上げたいと思います。

※この考察は、原作・アニメ版・劇場版・新劇場版・ゲームや書籍などをもとに、これまで多くの人がエヴァの世界を探るために繰り広げられた議論や考察を参考にしています。そのため、解釈や考察の多くに非公式な点を含みます。なるべく合意形成がされているであろう内容で語っていますが、私個人の考察も含みますので、その点をご了承ください。

 

※新劇場版だと顕著なのですが、世界設定が同じエヴァでも異なることがあります。今回は、アニメ版を主軸として考えています。

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エヴァンゲリオンの世界の始まり

旧約聖書の「アダム」と「エバ」

エヴァンゲリオンの舞台は地球です。それは、我々が住む地球のことを指していると考えられます。

ちなみに、我々が住む地球に初めて誕生した生命体(生命の起源)がなんなのかは諸説あるのでここでは触れませんが、エヴァでの地球の生命体の起源では、旧約聖書に出てくる「アダムとエバ(イブ)」が名前のモチーフになっていると考えられます。

ちなみに、「アダムとイブ」という表記で習った方も多いかもしれないですが、実際はヘブライ語で「ハヴァ」と発音するらしく、エバ・エヴァ・イヴ・イブという読みに繋がっているようです。新共同訳聖書の表記では「エバ」となっています。

旧約聖書では、この「アダム」と「エバ」がエデンの園に置かれ、「善悪の知識の木」云々の話があり人間の誕生について触れられていますね。

エヴァの世界の生命の起源は?

エヴァの世界では、宇宙に初めて誕生した知的生命体は、地球以外のどこかに存在しているとされています。その知的生命体(第一始祖民族)が、宇宙に生命の種を蒔いたのですが、それが地球にも飛来してきたというのが始まりになります。ちなみに蒔いた種は、「白き月」と「黒き月」という2種類になります。

本来、各星には「白き月」か「黒き月」、どちらか一つの月が飛んでくるはずだったのですが、地球には幸か不幸かその2種類両方が落ちてきます。

まず、大質量隕石が地球に衝突するのですが、その隕石が砕け散り、隕石の中から「白き月」がはじけて飛んでいきます。その「白き月」は今の南極大陸の場所に落下します。

ちなみにこの「白き月」には、「アダム」が入っていました。(アニメでも「アダム」は胎児のような形で登場していますが、この時の「アダム」は大きく形が異なります)

そしてその後、また別の大質量隕石が地球に衝突します。これは「ジャイアントインパクト」と呼ばれていて、この衝突により地球に月が誕生しました。衝突した隕石が地球の衛星になったようです。

ちなみに、この「ジャイアントインパクト」が「ファーストインパクト」になります。そして、この隕石の中身は「黒き月」であり、その中には「リリス」が入っていました。

「白き月」と「黒き月」、「アダム」と「リリス」とは?

「白き月」と「黒き月」は、大きな球体の物体です。そして、それらの中に「アダム」と「リリス」が居たわけです。

ちなみに、「白き月」の中には数十メートルもある巨大な生命体である「アダム」と、「裏死海文書」が入っていたとされます。

この「アダム」は地球の始祖であり、第一使徒と呼ばれます。「リリス」も始祖であり、第二使徒と呼ばれます。「アダム」は、第三使徒サキエルから第十六使徒タブリスまでの生命体を生みます。一方、「リリス」は第十八使徒である「リリン」を間接的に誕生させます。

本記事では当初ロンギヌスの槍は「白き月の中にあった」と記載させて頂いておりましたが、「死海で見つかった」が正しい設定になります。ここに訂正致します。ワク様ご指摘ありがとうございました!

「リリス」は人間である「リリン」を作った

ちなみに作品の中でも、「リリス」は登場します。ネルフ本部の地下に広がるターミナルドグマに、白くてぶよぶよしてて目みたいなのがいっぱい付いた生命体、あれが「リリス」です。初めは「アダム」だとされていますが、実際は「リリス」なんです。ちなみに「リリス」から液体が流れているのが分かります。

この「リリス」が流す液体を「L.C.L」と呼び、この液体は生命のスープとされています。作品の中にもよくL.C.L.が出てきますね。そう、エントリープラグを満たすオレンジ色した液体です。

この液体が地球全体に広がっていき、化学変化を繰り返して、進化の過程である生命体を数十億年掛けて誕生させ、最終的に「リリン」つまり人間の誕生に繋がります。

登場人物の整理

だいぶ話がややこしいと思いますので、ここまでに登場してきた人物…というかほとんどが使徒ですが(笑)、整理しておきたいと思います。

  • アダム:地球に初めて降り立った生命体。第三使徒~第十六使徒を作った。第一使徒。
  • リリス:地球第二の生命体であり、「リリン」を作り出した存在。第二使徒。
  • リリン:人間のこと。第十八使徒。
  • 第三使徒~第十六使徒:「アダム」が創りし生命体。

ちなみに第十七使徒は、この段階では存在するものの誕生していません。なぞなぞのようですが、なぜかは後程出てきます。

 

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使徒と人間が戦う理由

正しくは、「第三使徒~第十七使徒が第十八使徒リリンである人間と戦う理由」になりますね(ややこしいので、これ以降は第三~第壱十七使徒を「アダムの子ら」と呼びます)

簡単にまとめます。地球に初めて誕生した第一使徒である「アダム」。本来、始祖生命体は星に一つであるべきだったところ、地球にはなぜかもう一つの生命の種が落ちてきてしまいました。それが「黒き月」で、その中に第二使徒の「リリス」がいました。

「アダム」と「アダムの子ら」は、人間が生まれる前に地球を支配するはずでした。しかし、「黒き月」を乗せた大質量隕石の衝突、つまり「ファーストインパクト」による影響で、それらは活動を停止してしまいます。

結果、その隙に「リリン」がL.C.L.を世界中に浸透させ、L.C.L.を媒介に生命が進化し、最終的に「リリン」である人間が誕生して地球を支配することになるわけです。

つまり、地球を支配する立場にある生命体が2種類存在してしまいました。結果として、「先に人間が地球を支配した」ということになります。

そしてエヴァの世界での2015年に、第三使徒サキエルが活動を開始することになるわけです。本来地球を支配する予定であった「アダム」軍団が、「リリン(リリス)」軍団に攻め込んで来る訳です。(正しくは「リリン(リリス)」軍団である人間に攻め込んでいるように見えるだけで、実際は目的が違うのですが)

なぜ使徒が攻めてくることを知っていたのか

さて、この歴史背景を踏まえると、「アダム」軍団と「リリン(リリス)」軍団が戦うことが分かったかと思います。

しかし、なぜ人間は第三使徒以降が攻めてくることが分かっていたのでしょうか。分かっていないと、「汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン」なんて大層なものを作っておかないですよね。汎用なんて名前が付いてますが、ほぼ「対使徒専用」なんですから。

もちろんこれには理由があります。

先述しましたが、「白き月」の中には「アダム」の他に、「裏死海文書」というのが入っていました。この「裏死海文書」には、「アダムやロンギヌスの槍の運用方法」、そして「使徒に関する未来の予言」が書かれています。

これを20世紀に人間、実際には「ゼーレ」という組織が、この「裏死海文書」を発掘します。ここに書かれている内容が、使徒襲来までの間に人類が行ってきた対応に繋がる訳です。

「ゼーレ」とは何か

「SEELE」と書き、ドイツ語で「魂」を意味します。作品の中でたびたび出てくる組織ですので皆さんもご存知かと思います。いつも碇ゲンドウを囲んで詰問していて、何やらとても偉い感じがしますよね。会話の内容からも、「特務機関NERV」の資金源が「ゼーレ」であることが伺えます。

「ゼーレ」は裏から世界を支配している秘密結社で、「UN」のマークでおなじみの「国連」も日本の「戦略自衛隊」も「特務機関NERV」も、「ゼーレ」の支配下にあります。

「ゼーレ」は、「キール・ローレンツ」という最高幹部を中心に、12人の幹部が存在します。この幹部たちは、「人類補完委員会」のメンバーでもあります。ちなみに、ゼーレの7つ目があるマークは、「黙示録の仔羊」から引用されています。

この「人類補完計画」については、後述します。

「裏死海文書」には何が書いてあったのか

なぜ北極大陸を探索していたのかは不明ですが、発掘した「裏死海文書」には驚くべき内容が書かれていました。

「アダムとその作りし使徒が存在し、その使徒がアダムと接触すると、人類が滅亡する」という内容でした。

この人類滅亡の衝撃が、劇中でたびたび出てくる「サード・インパクト」というものです

…あれ?「セカンド・インパクト」はどこへ行ったのでしょうか?

 

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「セカンド・インパクト」が世界を大きく変える

「セカンド・インパクト」とは

この予言の内容を受けて、人類滅亡を防ぐために「ゼーレ」はアダムの捜索を開始します。なぜ「アダム」を探し始めたのかというと、ロンギヌスの槍の運用方法が関係して来ます。

2000年、「ゼーレ」は南極大陸にて「白き月」を発見し、その中に存在していた「アダム」を見つけます。しかし、何もない南極大陸に「アダム」をそのまま置いておいたら、簡単に「アダムの子ら」である使徒に見つかってしまいます。

じゃあ、南極大陸に迎撃要塞を作れるかといったら、寒くて資源の無い場所でそんなことはできません。

そこで「ロンギヌスの槍」を使う訳です。「ロンギヌス」というのは、ゴルゴダの丘で磔にされたイエス・キリストの死を確認するために、槍を脇腹に刺した兵士の名前で、その槍のことを「ロンギヌスの槍」と指しているとされます。

ちなみにエヴァの劇中では、「ロンギヌスの槍」をぶん投げて第拾伍使徒アラエルを殲滅していますね。使徒を殺せる武器として扱われています。

話はそれましたが、その「ロンギヌスの槍」を使って、「アダム」を卵の状態まで戻してしまい、使徒に見つからないようにしようと「ゼーレ」は考えました。そこで、南極大陸の「白き月」周辺に研究施設を建て、「アダム」を卵に戻すための研究が始まるわけです。

その結果、2000年9月13日、大爆発が起きます。

大爆発の原因

「アダム」を卵まで戻すために「ロンギヌスの槍」を使おうとするのですが、同時に「S2機関」の始動実験を行っていました。

この南極大陸での研究には、葛城ミサトの父である葛城博士が参加していたのですが、この博士が「スーパーソレノイド(SUPER SOLENOID)理論」というものを提唱していました。

簡単に言うと、「永久機関」つまり「外部からの供給なく、無尽蔵にエネルギーを作り出す」という理論になります。

「アダム」はこの「永久機関」、博士の理論の言葉を借りると「S2機関」を持っているとされ、この実験をしていたとされています。この「S2機関」は、使徒の動力源、つまり「コア」であると考えられます。

しかし、実験の最中に「アダム」が覚醒してしまいます。それを抑えようと「ロンギヌスの槍」を用いて再封印を試みますが失敗。槍の力によって、「アダム」のA.T.フィールドが解放され、この実験時に使っていた人の遺伝子と「アダム」が物理的に融合を果たし、最終的には大爆発に繋がります。

これが世にいう「セカンド・インパクト」です。

作品の中でも描かれていましたが、葛城ミサトはこの爆発の様子をもっとも間近で見ており、唯一の生存者です。その時、光り輝く「アダム」が翼を広げ、上空から光の粒や線が降り注ぐ様子を目撃しているのです。

※爆発の原因は人によって解釈が異なりますが、わたしはこれだと考えます。

セカンド・インパクトの影響

「セカンド・インパクト」によって、「アダム」はバラバラになって退化しましたが、人類滅亡は免れることになりました。しかし、人類の半数が死滅したとされ、地球環境は滅茶苦茶になります。

まず、事故現場である南極大陸から、氷は全て溶けて無くなります。南極大陸(があった場所)を船で通るシーンがありますが、氷なんてなかったですよね。白っぽいつららみたいなものが映っていますが、あれは氷ではなく「塩の柱」です。

で、南極の氷が全て溶けたことによって何が起こるか。これは現実の環境問題でも話題に上がることですが、「海面水位の上昇」です。世界中の海面水位が上がり、海沿いの陸だったところは全て沈没します。

また、大爆発の影響で、地球の地軸が大きくずれてしまいます。地軸がずれて何が起こったかというと、緯度が変わって「日本の季節が常に夏」になった訳です。これが、作品の中で、日本が全て夏である理由になります。

「アダム」のその後

「アダム」はバラバラになったと書きましたが、作品中では胎児のような姿をした「アダム」が登場します。これはある意味、本物の「アダム」です。ある意味というのは、バラバラになった「アダム」の肉体を元に、あの胎児のような「アダム」まで復元します。

また、「アダム」の魂はどうなったかというと、人工の体を与えられて「渚カヲル」として作られることになります。

そのため、「渚カヲル」は人智を超えた能力を有しており、新劇場版でも「なぜそんなことを知っているの…?」と思うような発言をしていたわけです。

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エヴァの主な舞台の話

第3新東京市の由来

「セカンド・インパクト」によって、世界中の海面水位が上昇し、海沿いの陸地が沈没したと話しました。じゃあ、これで東京が沈没してしまったのでしょうか?

いえ、違うんです。

「セカンド・インパクト」によって、世界中は大混乱に陥りました。その混乱の最中、「セカンド・インパクト」の1週間後に日本は新型爆弾を東京に落とされてしまいます。それが東京壊滅の理由です。

ちなみに、横浜など海岸に近い地域は「セカンド・インパクト」の影響で沈没してしまいます。

惣流・アスカ・ラングレーが来日した際に使徒と海上決戦を行いますが、その最中、海底に沈んだ街が映っていたのを覚えていますでしょうか?その時に海の地図が表示されるのですが、そこに記載されていた地名には「Yokohama」と書かれているのです。

第2新東京市は?

東京が第1東京市(都)にあたる訳ですね。そして、エヴァ第壱話の世界では、第三新東京市が話の舞台になります。では、第二新東京市はどこへ行ったのか?

実は、新型爆弾が落とされて東京が壊滅した後、そのまま第1東京を復興させようとするのですが、途中で断念します。そこで、2001年に当時の日本臨時政府(霞が関も壊滅しちゃったわけで)は暫定的な首都として、長野県松本市を第2新東京市にしました。

しかしその後、今の神奈川県足柄下郡箱根町仙石原地籍付近(以降、箱根と呼称します)を首都とする「第二次遷都計画」が2004年に国会で承認され、2006年~2015年に掛けて第3新東京市を建設し、遷都することになったわけです。

そこで疑問になるのが、なぜ第2新東京市に遷都してからわずか3年で、箱根へと遷都させる計画が承認されたのかということです。ここにも「ゼーレ」の思惑が潜んでいます。

第3新東京市が箱根の理由

「裏死海文書」には、「白き月」の存在だけでなく、「黒き月」についても言及されていました。その記述に従い、セカンド・インパクト後も「ゼーレ」は黒き月の調査を進めます。そして、箱根にて「黒き月」と「リリン」を発見するわけです。

それがなぜ第3新東京市に繋がるのかと言うと、「アダム」が作りし使徒たちが、「アダム」と接触して人類滅亡を引き起こす危険性は、皮肉にもセカンド・インパクトの発生により”ほぼ”無くなりました。しかし、「アダムの子」たちは、2015年には活動を始めることに変わりはありません。

その時、「アダムの子ら」はどんな行動を起こすかと考えた時に、「アダム」と同様に始祖である「リリス」を察知して、「黒き月」に向かって進行をするのではないかと予想するわけです。「それならば」ということで、「黒き月」の上に要塞を作って、そこで「アダムの子ら」である使徒を迎え撃とういう作戦を考えたわけです。

これが、「使徒迎撃専用要塞都市」である第3新東京市を箱根に建設・遷都することになった理由です。

ちなみに、第3新東京市の地下は「ジオフロント」と呼ばれる広大な空間になっていて、そこには「特務機関NERV」の前身である「ゲヒルン(人工進化研究所)」が作られる訳です。

ちなみに、「ジオフロント」が広大な空間になっているのは、「黒き月」の球体の上の部分をドーム状に形成しているからになります。つまり、「ゲヒルン」は「黒き月」の中に存在しており、その下にはセントラルドグマやターミナルドグマが広がるわけです。だから「リリス」はNERVの地下に存在しているのですね。

 

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使徒を迎え撃つための対策

ゲヒルンとは何か

もともとは国連直轄の研究機関として組織されたのが「人工進化研究所」なのですが、アダムの破片をこの組織が手に入れたことで「ゼーレ」の介入を強く受けて、「ゲヒルン」の設立へと繋がります。ドイツ語で「GEHIRN=脳」を意味します。

「ゲヒルン」もまた、国連直轄の組織なのですが、実態は「ゼーレ」の下部組織にあたりました。ここでは主に研究機関としての活動をしていましたが、「ゼーレ」が求めている計画を遂行可能な人材、技術、装備などを揃えるための準備を進めていたわけです。

ちなみに「ゲヒルン」は、碇ゲンドウが所長を務めます。同じく「ゲヒルン」には碇ユイや冬月コウゾウ、赤木リツコ博士の母である赤木ナオコが在籍していました。

碇ゲンドウとは

碇シンジの父であり、科学者碇ユイの夫でもあります。ちなみにこの碇ゲンドウですが

元の名前を「六分儀ゲンドウ」と言います。

もともと六分儀ゲンドウは、ある目的をもってゼーレに近づこうと画策します。そこで、「ゼーレ」の有能な科学者であった碇ユイに接近するわけです。

そして、どんな恋愛があったかは分かりませんが、結婚します。その後、二人の間に「碇シンジ」が産まれ、碇ゲンドウはゼーレの一員となるわけです。

ゲヒルンが進めた計画

その後、碇ゲンドウがゲヒルンの所長になり、いくつかの計画が進むことになります。そのうちの一つが、「アダム再生計画(通称:E計画)」です。

もともと「アダム再生計画」は、アダムを人の手によって再生しようとする試みだったのですが、アダムそのものを再生することは出来ないと断念します。

そして、「E計画」は少し位置づけが変わり、「アダム」をコピーして「エヴァンゲリオン」を作り出そうとします。「アダム」と「エヴァンゲリオン」は何が異なるのかというと、「魂の有無」です。エヴァには魂がありません。

そして、「E計画」内の別の計画によって、初号機も作られることになります。しかし初号機は「アダム」からではなく、「リリス」をコピーして作られました。

「E計画」実験中に碇ユイに起きた事故

エヴァの世界ではあまり登場しない、シンジの母である碇ユイ。彼女はこの「E計画」の担当者でした。

エヴァは先述した通り、魂がありません。そのため、人格の移植やエントリープラグに搭乗するという手段が必要であったわけです。そこで、計画担当者の碇ユイ自らが、エヴァンゲリオン初号機に乗り込み、起動実験を行います。

しかし、実験は失敗し、碇ユイは初号機に取り込まれてしまうことになります。残酷なことに、この現場には息子である碇シンジもいました。

碇ユイを救出しようとサルベージ計画を行うものの、L.C.L.と化していた碇ユイの液体は全て流れ落ちてします。ちなみに碇ユイの身体はL.C.L.となりましたが、魂はエヴァ初号機に取り残されたままとなります。

どうやってサルベージしようとしていたのかというと、A.T.フィールドが関係してきます。A.T.フィールドは、使徒やエヴァが持つバリアのようなものだと思われますが、実際は全ての生命体がその形を維持するために持っている「心の壁」と考えれます。

ちなみにL.C.Lは何の略なのかは、正式な説明がされていません。一説によると、「Link Connected Liquid」(同調接続用液体)ともされますが、元はリリスが出している液体なので、LilithのLの略なのかもしれません。

「人類補完計画」が動き出す

この事故の1週間後、碇ゲンドウは「人類補完計画」をゼーレに提唱します。

「人類補完計画」とは、「アダム」と「リリス」と「ロンギヌスの槍」などを使って「サード・インパクト」を引き起こします。その結果、全ての生命のATフィールドは失われ、体はL.C.L.へと還元されます。

そうすると、魂は身体から分離されることになります。その魂をもとに、新たな生命体に進化させることが「人類補完計画」の真相になります。

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エヴァが動く仕組み

エヴァはなぜ動くのか

「E計画」によって、エヴァンゲリオンは作り出されました。初期は零号機と初号機の2体であり、弐号機は途中で登場します。

先ほど、「エヴァには魂がない」と述べましたが、魂がない物体はどうあがいても自ら動くことができません。ではなぜ、動くのか。

その理由は、「エヴァに取り込まれた魂を介して、搭乗者の意識と同調(シンクロ)させてエヴァを動かしている」からだと考えられます。

つまり、エヴァンゲリオンであることの条件は、こうなるわけです。

  • 「アダム」または「リリス」からコピーされたものがエヴァである
  • エヴァには人間の魂を取り込む必要がある
  • エヴァを操縦する搭乗者は、エヴァとシンクロできないといけない

これが、作品の中で設定されている「母親のいない14歳の子ども」だけがパイロットになれる理由に繋がるわけです。では、なぜ14歳なのか。おそらくセカンド・インパクトの後で生まれたことが条件であると考えられます。また、母親限定であるのは、エントリープラグが羊水(L.C.L)で満たされた子宮のようであると考えられたからではないでしょうか。

その証拠に、碇シンジの通う学校のクラスメイトは、全員母親がいません。つまり、あのクラスは全員がパイロット候補生であったと考えられます。

アスカは母親と死別していますが、アスカの母親である惣流・キョウコ・ツェッペリンの魂がエヴァ弐号機に取り込まれているとされています。

「綾波レイ」とエヴァ「零号機」

ただ、綾波と零号機については、この設定が少し異なります。綾波はその風貌からもわかるように、碇ユイのクローン人間です。培養液に浸された大量の綾波人形のシーンからもそれが伺えます。

但し、性格は碇ユイとは似ていません。これは、クローン人間と言うよりコピーロボットに近いと考えられますが、このコピーには魂が入っていませんでした。そのため、何らかの手段を用いて「リリス」から魂をコピーさせます。それが叶ったものだけが「綾波レイ」という存在になれるわけです。

となると、「エヴァ零号機になぜ綾波が乗れているのか」ということになります。「リリス」には母親と呼べるものは存在しない訳ですからね。ゲーム「エヴァンゲリオン2」では、零号機には魂がないとされています。赤城ナオコの魂が込められているという説もありますが、実際のところはまだよくわかっていません。

個人的な考えとしては、綾波レイは「リリス」の魂のコピーであり、零号機も「リリス」のコピーであることから、媒介となる魂とのシンクロは必要なく、直接零号機とのシンクロを果たしているのかもしれない、と考えます。ただ、互換実験の時に暴走したり、シンジが零号機とシンクロできた理由が分からなくなりますが・・・。

渚カヲル(実は15歳)が魂の入っていないアダムベースのエヴァを操れることから、この説もあながち間違っていないとは思っています。

 

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エヴァの世界設定まとめ

長くなりましたが、これでも語れていない内容がたくさんあります。エヴァが始まってからの考察をしようとすると、とんでもない文量になりますので、本記事ではここまでに致します。

この記事を通して、エヴァンゲリオンの世界観を理解して頂けたのなら、ファンの1人として嬉しく思います。

そして、エヴァファンの方の中には、「この解釈はちょっとおかしいんじゃないか」と思われた方もいるのではないでしょうか。もしよろしければ、Twitterなどでご意見頂戴できると幸いです。

また、かなり長文になってしまったため、誤字脱字や表現の不正確さもあるかと思います。随時気付いた点を修正したいと思います。

参考にさせて頂いたサイト・動画

また、最後になりますが、今回この内容をまとめるにあたって、下記動画を非常に参考にさせて頂きました。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。

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引用元 筆者:もぐ

https://jikitourai.net/evangelion-world-begin-consideration

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