『Re:ゼロから始める異世界生活』レムと結婚する幻のルート
2016年春から2クールに渡って放送された長月達平原作の『Re:ゼロから始める異世界生活(通称「リゼロ」)』 異世界転生・魔法・魔術と言ったファンタジー要素に加え、「死に戻り」と呼ばれる時間を巻き戻すことができる特殊能力(タイムリープ系)を織り交ぜた作品です。
ヒロインの座をゆるがす青髪のレム
さて、リゼロのヒロインと言えば人間とエルフの間に生まれたハーフエルフのエミリア(主人公のナツキ・スバル風な言い方だと「エミリアたん」)ですね。余談ですが、見た目こそ14~18歳ほどの彼女ですが、長い眠りに着いていた過去と長命なエルフの環境から実年齢は100歳とも言われています(汗)
▲「エミリア」
スレンダー&銀髪の”清純派キャラ”でスバルはゾッコンなのですが、物語が進むにつれヒロインの座を本編でもリアルでも脅かす存在が現れます。
それが、ロズワール家に仕える鬼族の双子メイドの妹「レム」です。
▲双子のメイド「ラム(左)」と「レム(右)」
アニメでの登場は第4話「ロズワール邸の団欒」からで、負傷で気を失ったスバルがロズワール邸のベッドで目を覚ますと、傍らにはメイド服に身を包んだラムとレムが淡々とスバルをステレオサウンドで言葉責めにしていると言う、Sっ気モード全開での登場です!
ちなみに管理人お気に入りのシーンは、ロズワール邸で仕えることになったスバルがサイズの合わない執事服を着たときのラムとレムの一言・・・
レム「申し訳ありません。お客様・・・ 改め、スバル君」 ラム「ぶざまですね。お客様・・・ 改め“バルス”」 スバル「おい、姉様。俺の名前が“目つぶしの呪文”になってるぞ!!」
思わず吹き出しましたが、やっぱりパロディと言えば『ラピュタ』は欠かせませんね。
レムに殺され「死に戻り」発動!?
とまぁ、序盤こそSっ気全開のラブコメ展開のラムとレムですが、第6話では雰囲気がガラリと変わり、エミリアに敵対する陣営や魔女教の一味と勘違いされたスバルはレムの襲撃を受けることに!!(もはや、Sどころの話じゃないですよね・・・)
しかも、襲撃を受け瀕死のスバルを魔法で回復させて背後関係を尋問するという、まさに”鬼”の所行!!(鬼族の血が影響したか否かは不明ですが・・・汗)
結果、見事に葬られ「死に戻り」が発動! ロズワール邸で仕えるところからやり直することとなるわけですが、レムに対するトラウマを抱えつつ死に戻りを繰り返しながら正解ルートを模索します。
レムのスバルに対する感情は好意的なものへ・・・
このようにレムがスバルと出会ったときは「ドS」「襲撃(殺してしまう)」など、ツンデレのツンを遙かに飛び越えたキャラクターでしたが、スバルが正解ルートを攻略していくうち、レムのスバルに対する感情も好意的なものへと変化していきます。(名前の呼び方も「スバルくん」へと変化していきますよ)
スバル自身もレムに対する意識が芽生えはじめ、いつしか、ユーザーの中ではエミリアルートの影が薄くなりレムルートが急浮上!
そして、ターニングポイントとなる第18話「ゼロから」を迎えます。
第17話「醜態の果てに」で、レムやエミリアを死なせ自らも悲惨な最期を迎えたスバルは、自分やエミリアたちの死を幾度となく経験する死の運命(死に戻り)に疲れ切り、『俺と一緒に逃げよう、どこまでも・・・』とレムに告白します。
▲告白シーン
しかし、スバルに対し好意を抱きつつも「理想の英雄」としての思いのほうが強いレムは『スバルくんと逃げることはできません・・・』と涙を浮かべながら答えます・・・
▲もはや、レムの独壇場!! エミリアの存在が・・・
web版にのみ存在する「レムルート」
このように本編ではレムとスバルは結ばれることはなく、レムルートは実質消滅しましたが、管理人も含め「あのときレムと逃げていれば・・・」と思ったユーザーも多いでしょう。
しかし、なんと幻のレムルートが存在するんですよ!!!
それがweb小説でのみ公開されている『リゼロEX “鬼も幸福も”』です。
この番外編では、スバルの告白によりレムと結ばれ、移住先でスバルとレム、二人の間に授かった子供2人の計4人家族で生活している様子が描かれています。
住みよい国には間違いない。レムと二人、移住してきてから九年だ。カララギの大らかで、人情味に溢れた国風がなくてはこうもうまくはやってこれなかっただろう。いまだに関西弁、ならぬカララギ弁には慣れが足りていないが。
(web小説版)
▲幼少時のレム。スバルとレムの子供もこんな感じで可愛いのでしょうね。(ただ、スバルの目つきが遺伝すると大変なことに!!)
さて、ここからは管理人の推測となりますが、この番外編がweb小説でアップされたのが2014年2月3日で、あとがきには・・・
2月3日は節分です。皆さん、年に一度の大切な日をお過ごしください。鬼と一緒に過ごす一日も、たまにはいいものですよね。
と書かれています。
つまり、この番外編は「鬼族のレム」と「節分」を掛け合わせた原作者のオマケなのでしょうね。(もちろん、番外編ですので本編とは関係のないパラレルワールドですよ!)
それにしても、web小説がアップされた2014年の段階でここまでレムルートが盛り上がるとは原作者も想像していなかったのかも?
円盤のオマケでもいいので、この番外編もアニメで見てみたいものです。
引用元 筆者:アニセレント
https://anicellent.com/archives/794
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