綾波レイがかわいい!
世界中にファンをもつエヴァンゲリオン、中でもアスカと並び高い人気を誇る本作のヒロイン。綾波レイは3月30日生まれ、第3新東京市第弐中学校2年A組に通う14歳です。誕生日以外過去の経歴が一切明かされていない謎多き人物。EVA零号機の専属パイロットで一人目の適格者であったためファーストチルドレンと呼ばれています。
機動実験の最中暴走事故が発生し大怪我を負ったため初登場シーンでは包帯だらけというインパクトのある姿になりました。
淡いブルーのショートボブに赤い瞳が特徴的な小柄な美少女。表情の変化が乏しいうえに小声で話すせいで感情が読みとりにくいですよね。不器用で感情表現が苦手なだけなんです。
常に任務に忠実で時には自らの命が危険にさらされることも。自分のことも含め人間に興味がないように見えましたが、碇シンジとの出会いによって次第に感情を表に見せるようになります。儚げな見た目とツンデレな性格がたまらないですね。
部屋が殺風景過ぎる!
綾波レイの部屋がなかなか衝撃的と話題になりました。打ちっ放しのコンクリートに囲まれた薄暗い部屋でカーペットもありません。家具といえば味気ないパイプベッドとスチールフレームの椅子、窓際に置かれた小さなチェストと丈の低い冷蔵庫くらいです。
ベッドの上には制服が無造作に脱ぎ捨てられ、天井から垂れた洗濯ハンガーから吊り下がっているのは通学用のハイソックスでしょうか。開けっ放しのダンボール箱やゴミ箱代わりのビニール袋があるところから人が住んでいることが分かります。
女子中学生の部屋とは思えませんね。ハリウッド映画のヒットマンの部屋のようです。この光景から感じとれるのは部屋の住人が物に執着しない性格であること、自分の部屋に癒しを求めていないことでしょうか。
名言揃い!?セリフから探る綾波レイの性格
あなたは死なないわ、私が守るもの
第6話「決戦、第3新東京市」より。ヤシマ作戦を前に悲観的なことを口にする碇シンジに対して毅然と言いました。心に迷いがあるシンジと全く迷いを見せないレイ、対照的な2人です。
ごめんなさい、こういう時どんな顔をすればいいかわからないの
こちらも第6話から。シンジが綾波のエントリープラグをこじ開け、助けてくれたこと、そして自分の生還を喜んでくれているシンジに対して言った言葉です。これに対する返答「笑えばいいと思うよ」とともに非常に有名な言葉ですね。
絆だから、私には他に何もないもの
第6話「決戦、第3新東京市」より。碇シンジからエヴァに乗る理由を聞かれこう答えました。エヴァに乗ることで自分の存在を肯定してもらえる。他者との繋がりを無意識に求めており、そこに他者との絆を感じることができるのでしょう。
命令があればそうするわ
第9話「瞬間、心重ねて」より。惣流・アスカ・ラングレーから「仲良くしましょ」と挨拶された時のセリフです。他意はないのですが少々言葉足らずですね。必要最低限しか話さない性格が垣間見えます。
私が死んでも代わりはいるもの
第19話「男の戦い」より。初号機の機動に失敗し、まだ修復されていない零号機に搭乗して出撃する時のセリフ。初号機に否定されたことが大きなショックを与えました。自分が乗れなくてもシンジがいる、レイが死んでも肉体の代わりはいくらでもある。二重の意味で自分の存在意義に自信が持てなくなりました。
私は人形じゃない
第22話「せめて人間らしく」より、エレベーターの中で2人きりになった惣流・アスカ・ラングレーとのやり取りで。アスカのためを思ってアドバイスしたつもりが逆にキレさせてしまいます。頭に血が上ったアスカは「機械人形みたい」と言いたい放題。
これが涙。泣いてるの私。
第23話「涙」より。第16使徒アルミサエルが意識下で語りかけてきます。しだいに侵食ながら膝の上にこぼれ落ちた涙を見て言いました。表現するのが下手なだけで純粋で感情豊かなんですよね。
綾波レイの正体は?
名前と誕生日以外、一切の経歴が抹消されている綾波レイ。作中でも真相に迫るような言葉(「私が死んでも代わりはいるもの」他)を口にしていました。その言葉通りレイの肉体の複製がストックしてあるので、本人が死亡しても魂を新しい肉体に移し変えれば復活することができるのです。
碇シンジの母・碇ユイは初号機のシンクロテスト中に事故でエヴァに取り込まれていましまいました。レイの肉体はこの碇ユイをサルベージして得られたもので、遺伝子的には碇ユイとアダムのDNAを半分ずつ受け継いでいます。魂が宿っていなかった肉体にリリスの魂を注入してうまれたのが綾波レイです。
綾波と碇ゲンドウとの関係は?
実の息子である碇シンジが嫉妬してしまうほど、碇ゲンドウとの仲が深そうに見える綾波ですが、その裏には一言では語れない事情が隠されていたのです。
先述した通り、綾波はゲンドウの妻、碇ユイのDNAを用いて作られたもの。ゲンドウが、クローンとはいえ、愛する妻ユイに瓜二つな綾波に特別な思いを綾波に対して抱いていたのも頷けます。また、他者と交わらず生活する綾波にとってゲンドウは唯一の身近な人間だったと考えられます。信頼というよりは依存と言ってもいいような関係だったかもしれません。
しかし、シンジ アスカ ミサトさんと関わるうちに、そういった依存性は薄れていっているとも見ることができます。どちらにせよ作中で名言されていないため断定はできませんが、綾波とゲンドウとの関係は、エヴァ全体の謎の根幹にも関わってくると言える大きな要素なことに変わりはないでしょう。
旧世紀版と新劇場版の綾波レイの違い
設定に大きな違いはありませんが旧世紀版に比べると、碇シンジ以外の人間に対しても能動的に交流する場面を描いています。アスカとのエレベーターの場面では「碇くんと一緒にいるとぽかぽかする」と正直な気持ちを伝え、会話にも気遣いが感じられます。3号機のテストを交代してくれたことに「ありがとう」と電話をする場面もありました。
また碇親子のために食事会を企画し料理の練習に励むという女子っぽいところも見せてくれます。碇シンジ捨てていったS-DATを大切に保管し、第10の使徒との戦いに臨む等シンジに対する感情がより分かりやすく描かれています。
第10の使徒との戦いの後にMark.09に乗るアヤナミレイが登場。アヤナミレイは漆黒のプラグスーツを着用していました。(綾波レイのプラグスーツは純白)旧世紀版ではファーストチルドレンと呼ばれましたが、新劇場版では第一の少女と呼ばれています。
綾波レイの声優は?
綾波レイの声を担当した林原めぐみは東京都出身、1967年3月30日生まれの声優・歌手・ナレーター。他にもラジオパーソナリティや作詞家とマルチな才能を見せ、声優アーティストやアイドル声優を輩出した第3次声優ブームの立役者となりました。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』を見たのをきっかけに声優を目指すようになり1986年『めぞん一刻』でデビュー。代表作に『らんま1/2』の女らんまや『スレイヤーズ』のリナ=インバース、『ポケットモンスター』のロケット団ムサシ役があります。2004年に長女を出産してからは仕事をセーブし主婦業中心にシフトしています。
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