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渚カヲルはループ??「新劇場版」3つのループ考察 【ヱヴァ考察】

2019年12月13日

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ヱヴァで噂される「ループ説」や「パラレル説」とはどんなものなのか?
幾つかの説をまとめました。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」が、単なる「旧作(新世紀エヴァンゲリオン)」のリメイク作品ではなく、新キャラ・新設定が追加された“似て非なる物語”という点では旧作の「パラレルワールド」作品と言えますが、それだけでは説明がつかない点もあるのが厄介な所です。

ループ以外に説明がつかない?「渚カヲル」のセリフ

【シンジと出会う前のカヲルの発言】
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
カヲル「また3番目とはね。変わらないな、君は」
カヲル「逢えるときが楽しみだよ。碇シンジ君」

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
カヲル「さあ約束の時だ、碇シンジ君 今度こそ君だけは 幸せにしてみせるよ」

【シンジと出会った後のカヲルの発言】
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
カヲル「ごめん、これは君の望む幸せではなかった」
カヲル「縁が君を導くだろう」
カヲル「そんな顔をしないで また会えるよ、シンジ君」

ループにも様々な「説」がありますが、大体はこのカヲル発言が原因です。

主人公・碇シンジと出会う前から「また3番目」「変わらないな、君は」「今度こそ君だけは…」と、既にシンジの事を知っている口ぶり。メタ的な、物語を“やり直し”しているような発言を繰り返します。

渚カヲルが「別な世界」もしくは「過去の世界」などの記憶を作品の枠を超えて引き継いでいるとすれば、彼が「ループ説」の中心人物であると言えます。

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ここからは渚カヲルを軸にした3つのループ説を解説します。

1.渚カヲル「新旧」ループ説

渚カヲルは「旧作」の世界から「新劇場版」の世界に記憶を引き継いでいる説。

「旧作」の物語の結末を覚えているから「新劇場版」では“今度こそ”シンジの事を幸せにしようとしているのではないか?

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「また3番目とはね。変わらないな、君は」というセリフは、旧作で「サードチルドレン」、新劇場版でも「第3の少年」だったシンジに向けた発言。

“変わらない”シンジに対して、“変わった”存在として「第3使徒」から「第4の使徒」に繰り下がったサキエルが挙げられます。また、カヲル自身も「最後のシ者」から「第1使徒」へと順番が変わっています。

2.渚カヲル「新劇場版内」ループ説

渚カヲルは「旧作」の記憶を引き継いでいるのではなく、「新劇場版」世界の中でループしているのでは?という説です。

「変わらないな君は、逢える時が楽しみだよ」→「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」→Q「これは君の望む幸せでは無かった また逢えるよ」→QQ→….

どこが始まりか、どこが終わりか分からない、ある種無限ループ的に序破Q序破Qと新劇場版世界でループを繰り返している。

「序」で月面の棺から目覚めた渚カヲル。左右に並ぶ柩のうち、左の柩4つが開いていたのは過去4回ループを繰り返しているから、今回の「序破Q」は5回目の物語として描かれているのではないか。

【月面の棺から目覚める渚カヲル】
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(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 1.11より)

3.渚カヲル「新劇場版内」ループ + 「破」で分岐説

渚カヲルは「新劇場版」世界の中でループしていて、さらに「破」のエンドロール後に描かれた「エピローグ」部分は、別の時系列である説です。

【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 エンドロール前のラストシーン】
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(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 より)

リツコ「この世界の理を超えた新たな生命の誕生 その代償として古の生命は滅びる」
リツコ「セカンド・インパクトの続き、サードインパクトが始まる 世界が終わるのよ」

「破」のストーリーはエンドロール前までで終わり、、、

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「破 (EDテロップ前)」→「Q」という順にストーリーが繋がっていて、、、

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(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q より)

「Q」で“槍でやり直す”事に失敗した渚カヲル。
シンジと別れる時の「また会える」という約束を果たすために、、、

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ループして戻ったのが「破」のEDテロップ後の世界に繋がるのではないか。

【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 エンドロール後のラストシーン】
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(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 より)

カヲル「さあ約束の時だ、碇シンジ君 今度こそ君だけは 幸せにしてみせるよ」

この「槍を投げた世界」の続きが、破の「次回予告」に繋がっているという説です。

【破の次回予告】
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(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 より)

エンドロール後を「別の時系列」とする根拠は、

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(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 より)

・全シリーズで唯一「槍を投げるシーン」だけがEDテロップ後に描かれている
・カヲルのセリフの整合性

が挙げられます。

ループ説の問題点は?

他にも様々な「説」があると思いますが、例えループ構造を持っていても「渚カヲル視点」でしか成立しない問題があります。

つまりエヴァが「碇シンジの物語」である限りは、カヲル視点で物語が巻き戻ったりはせず、次回作も「Q」の続きのシンジの話が描かれるのではないか。

物語序盤から分かりやすくループを匂わせていたのは、逆にループ設定をオチとして使う気がないからかも知れません。

引用元 筆者:みんなのエヴァファン

https://eva-fan.com/blog-entry-3108.html

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